住まいのエンディングノート
のススメ
人生の最期に向けて活用されているエンディングノート。その住まい版ともいえる「住まいのエンディングノート」が国土交通省が作成、このノートの活用方法を見ていきましょう。

国土交通省のページから無料ダウンロード出来ます。




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「エンディングノート」は、自分が万が一の場合に家族が判断指示しやすい様に自分に関わる必要な情報をまとめておくためのノートです。
その中に於いて、住まい、不動産に特化して情報をまとめたものが「住まいのエンディングノート」です。このノートは、放置空き家を発生させない目的で作成されましたが、相続した家族に不動産の所在や権利関係を伝えるためにも便利に活用出来ます。
また、住まいの将来について家族で話し合うきっかけにすることも出来る便利グッズです。所有者として不動産をどうしたいのかという想いゃ意思をノートに記しておけば、相続人は対応を迷うことなく進められる様になります。
2 重大な問題
「空き家」になってしまった住宅をしっかりと管理せずに放置してしまうと、建物の状態が悪化して資産価値が下がるほか、近隣住宅の方に迷惑がかかり、さらに放置が進んだ場合、「建物の崩壊」「敷地樹木が倒壊する」「害虫が発生する」といった重大な問題に発展しかねません。空き家の所有者が損害賠償責任 を負わされる可能性があります。たから住まいの情報はしっかりと家族に伝える、伝えるツールとして活用することをオススメします。
3 情報は相続手続きの敏速化に役立ちます
エンディングノートの作成は、相続人の手続きの迅速化に役立ちます。相続登記をしないまま時間が経過すると「相続権を持ち持つ潜在的な相続人がどんどん増えてしまうことも考えられます。そうすると話し合いが難航したり、相続人がどこにいるのか見つけ出すことに苦労すし、また面識のない相続人の登場で、相続の話し合いが上手くいかない、または話し合いすら出来なくなってしまうリスクがどんどんと増してしまいます。そうした状況になることを防ぐためにも、相続が発生した場合、手続きが滞りなく行え、相続登記が速やかに完了することが重要です。
相続登記については、令和6年4月1日から法律上の義務となり、場合によっては過料が科せられてしまいます。
4 情報の整理
所有や賃貸または賃借している不動産の所在や契約書等の保管場所情報や、それら不動産の将来の取扱をどうしたいのか、住宅ローン等の借入金の内容や住まいに関するデジタルデータ等の保管状況(ID・PASS WORD)を記録に遺すことが相続人にとってとてもありがたい情報に成ります。
「隣地境界線」「越境物」の有無など、近隣との申し合わせ事項や制約の有無といった情報や内容がないかチェックしておくことも必要な情報です。不動産取引の障害になりそうなじょうけんを事前に共有しておくことは、家族が相続後に安心して取引に望むうえでも、非常に大切な備えとなります。家系図も作成しておけば親族関係をを事前に把握し、手続きがスムーズに進めるため作成しておくことをオススメします。
4\ 住まいの将来
すまいを貸すか売るか、所有し続けるのか住まいの将来を考える上でも参考となる情報にもなります。
5\ いつつくるのか
住まいのエンディングノートは、ひとりでこっそりと作るよりは家族が集まる機会に、みんなで話し合いながら作るのがオススメ。大切なことは、自分の考えを整理し、家族に伝えること。そしてその情報を家族全員で共有することです。大切な自宅や不動産の相続をスムーズに進められる様にするのが「住まいのエンディングノート」。ノートを通じて「住まいの終活」を真剣に考えるのはいかがでしょうか。
